トリック劇場版 ラストステージ 超完全版(本編DVD&特典DVD2枚組)
仲間由紀恵
東宝
2014-07-16
(結局、お母さんが霊能者なんじゃん笑)

こんにちは。

通常、霊能者と名乗る人たちは、気功ができて、少し民俗学に詳しくて、そして経験則で相談に乗ります。
ですから、あなたが相談したいことと、全然マッチしない霊能者や占い師などがいます。

わたしは、恋愛の相談にあまり乗りません。理由は、若い頃カードやこっくりさん占いをして的中率が高く、無責任な占いを展開して大変恨まれたからです。それと、わたし自身が、感情を揺さぶる恋愛が苦手と言う面があります。

大体の占い師や霊能者は、それぞれの経験より得意分野があります。昔、代替医療が得意だという方がいたのですが、解剖学や生理学を修めることもなく、これで大丈夫だと言い切るところには、怖さを少し感じました。

パンツに手を突っ込んでくる霊能者が「(あなた、もしくは家族、もしくは先祖の)水子の霊が子宮に溜まっている」と言いだして、パンツに手を突っ込もうとか密室に入ろうとした際には、おとこわりしてくださいね。そういう人は、セクハラに該当するのを分かってて、密室で行うのですから、性質悪いです。

他に、よく、何かに取り憑かれているとして、水を多量に飲ませて死に至らしめることが多いのです。取り憑かれることで、相談に乗ってくださいと言われて呼ばれるケースがありますが、大体は統合失調症か、情報量に負けて精神面に異常が来た人、または情報量に負けそうで助けを求めている人、そんな形だったりします。

少なくとも、水を多量に飲ませて、正気に戻すって方法は、行わないですね。変な薬を飲まされて、いい気分になってリラックスするというケースもありますが、大体は危険ドラッグや、大麻も多いです。
他に、いきなり、あなた呪われているねと言われて、不安になる人も多いのですが、人生生きてりゃ呪われることなんて幾つでもあるでしょう。そういう時は、心を強く持ってください。

ですが、経験則より適切なアドバイスを受けられるわけではありません。ハローワークで相談に乗ってくれる人が、少なくとも企業の実情に詳しいかと言ったら、ちょっと違いますね。
労基でも、現実の企業のブラックさにはあまり、理解する場面が少ないのではないでしょうか。理由としては、彼らは、法的な権威を持っていないので、企業に対しての相談に際し、「訓告」程度しか与えられないのです。

実際、霊能者は、「訓告」・「戒告」そういう力はないですね。もし、あなたが「ある企業」にいじめられたとして、見返りに「ある企業」が潰れて欲しいという願いを霊能者に出したとします。零細企業なら、その企業姿勢からダメになることも早いのですが、大手企業だと難しいですね。

その他、美味しい話を持ってくる「霊能者」がいます。これらは、基本的には土地ころがしのような893的な方たちと一緒になって、「あなたに神の訓示が降りた」として、その美味しい話に乗るように勧めます。これは、詐欺的な要素を含みますが、基本的に、あなたにとって美味しい話を持ってくるひとがいると思いますか?
普通は、美味しい話なら、自分で乗りますよ。自分がまずお金を出すでしょう。それを、あなたの為を思ってと言うセリフや、あなたのお金の匂いを嗅ぎつけて、「あれ買え」「これ買え」と言い出したら、ご用心。

「今まで、あんたの相談に乗ってやったんだ、これ買え」と言われたら、一歩下がって考えた方がいいですね。依存し過ぎたあなたも悪いのですが、だからと言って、買わなくてはならない「義務」はありません。しかし、人の善意は無料ではないのだということはちょっと頭に置いた方がいいでしょう。

他に、霊能者という形で、あなたの人生に踏み込んでくる人もいますが、踏み込まれる前に、依存し過ぎたあなたについて考えてください。幾らお金を払っても、答えてくれない、答えを濁す人は、正直、見えているわけではないんです。あまり深く問い詰めれば、彼らは、あなたの精神状態に釣り合いそうな、「多少選民意識を持たせる守護霊」を作りだすでしょう。

それで、霊能者は結局は、経験則でモノゴトを語るので、経験の分野がどの程度か、どの程度現在も学び続けているかによって、かなり変わると思いますし、あなたがなろうと思うのなら、ストイックな姿勢で学び続ける必要があります。
どんなお客さんが来るかわからないので、その為に準備しておくのは、予見ビジネスとして必要ではないでしょうか。

お水のお姉さんたちは、朝、沢山の新聞に目を通し、大変勉強されて夜の活動に勤しみます。無論ですが、勉強するだけではなく、他人から客を取ってこれるだけの話術と、駆け引きを勉強してきます。なので、彼女たちに、略奪愛や不倫を尋ねてみると、非常に上手に答えてくれます。恋愛の占い師や霊能者は、半分以上はそういう世界からの転身、または兼業で出来上がっています。

話術が巧みというだけではなく、幅広い知識、見識はやはり欲しいモノです。狭い世界で狭い人間関係の中で不満を漏らす人には中々務まらない仕事です。また、霊能者で看板を出しても、大体は、「不倫しているおばさんの攻撃的な雑談が多い」ので、実際にオカルト現象に出会えることは少ないです。他は、病的な人向けの接客業なので、心因性の病的な人を相手にすることもあれば、器質性の病的な人を相手にすることもあり、また意図せぬ「不幸なイベント」によって「心に負債を抱えた」人の相談に乗ることもあります。

そんな幅広い中で、あなたができる分野、誇れる分野はあるでしょうか。
心理学が最近は流行っていますが、心理学で導き出しても、結局は、人間と言うのは計り知れぬ存在です。目で見えたことをデータ化しても、目に見えない内質の分野が多くを占めることもあります。なので、相談員は、確固たる国家資格がないので、霊能者も占い師もそういうレベルの人たちなのだと思って頂いた方がよいと思います。

しかし、時々、運を物凄く上げてくれるひとに出会えることもあります。

これは、まず相手が「運」をあげてくれようという気にならないと難しく、お金を積んでも上がりません。これらの人は、霊能者はしておりません。普通にあなたの横で、普通に仕事をしていたりします。そういう人の方が力が大きいことはあります。現在の社会に揉まれているので、先入観についても価値観についても、「こなれた人」が多いです。
反面、霊能者は自営業ですから、必然と世界は狭くなります。
世界を広げつつ、霊能者もしたい人は、兼業が多いと思います。こういう人は、専業ではない分、融通は利きませんが、視野は広いです。しかし、偏っていることもあるので、ご注意を。

さて、そして、霊能者ですが、税務署に「開業届」を出すだけで大丈夫です。後は、領収書のはんこだったり、それらしく見える部屋を用意したり、インテリアを考えたり、お金は色々とかさみます。そして、広告として、TwitterやFacebook、ブログやフライヤーで、人を呼びます。

それらしい団体に入った方がいいのではないかと思われる人もいるとは思いますが、免許証の多さ=優秀ではありません。結果が出せてこその開業です。結果が出せるように、ちゃんと日常で訓練して、それでも足りないくらいだとわたしは思います。それらしい団体は、行ってみれば、奇人変人の集まりや、知的障害を患っている人の集まりや、勘違い人間の自慢場だったり、カルト宗教もどきだったりします。なので、集まりに参加する時には、十分気を付けて、その主催者だけで選ばないようにしてください。

他は、電話相談から始めるのもありですね。

税金の支払いが必ず出てくるので、基本的に入ったお金をぱあっと使わない様に心がけ、攻撃的な人や、すがり付いて依存気味の人に落とされない様な、そんな自分が癒される部分も必ず持った方がいいと思います。トータルで損が出るようなら、コンピタンシー(適性)がないと思ってあきらめるも必要です。
中には、人の不幸話が聞けて、上から目線になれる職業として、好んで損が出ても続ける人がいます。

そうはなりたくないですよね。

目指すあなた、頑張ってくださいね。





統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀
デイヴィッド サルツブルグ
日本経済新聞社
2006-03-20