(大事なことだから2回言いましたでは足りず、くどくど言う。古くからの礼儀だったんですね)

こんにちは。

 

行動についてよく研究していくことがあります。日本人は「建て前」と「本音」を使い分けるのですが、場合によっては、その回りくどい言い方の中に、「あなた」と「わたし」を置き換えてしまったら、全て理解できることがあります。

つまり、「あなた」を助けたい。

と言う文面があったとします。これを置き換えると、

「わたし」を助けて欲しい。

という文章が出てきます。これが、所謂人間の本音です。褒め言葉でもそうです。「あなたは、いつも〜で素敵よね。」と言う人は、本音では、ご自身がそう言われたいと望んでいます。

他には、「体型を気にする発言」をする人ほど、自身の体型に自信を持っていることが多々あります。メイクもそうですが、メイクが気になる人ほど、メ イク上手です。服装を気にする人ほど、服装に自信がありますし、要はそういう発言をしている人の「密かなマイブーム」が自分の言葉につい出てしまうんです ね。

それで、実際に助けて欲しいと悲鳴を上げている人ほど、「人を助けたい」と発言したがります。

spiritualによくある癖です。精神病で悩んでいて、人の相談に乗れる程、体力も気力も余裕もない人が、よく、「カウンセラー」を名乗りたが ります。彼らの場合は、人の相談を受ける事で、「誰かに必要とされている」感を満たし、人の相談の深刻さによっては、「自身の悩み事に対して優位」感を感 じます。

結局は、そのカウンセラーになりたい人こそが、誰かを必要としているのですよ。

 

これをわたしは、置き換えと呼んでいます。恐らく、きちんと調べれば、真面目なテクニカルタームがあると思います。

 

自分が本当に望んでいるものを、相手にしてあげる風を装って、得たいと考える。

人って素直になるのがそれ程難しいのですかね。それ程、淋しいとは言えないのでしょうか。自分で選んだ人生に対し、募る思いがあるのでしょうか。情熱をぶつける場所を適切に見つけられないのでしょうか。

 

複雑な言い回しや、回りくどい人ほど、言いたいことは簡単です。あなたの事をほめているんじゃなくて、自分をほめて欲しい、自分を助けて欲しいという、そういう欲求が、くどくどしゃべる癖をつけるのです。

 

 

あっ下ネタで恐縮ですが、初めてその相手を、ホテルに連れ込みたい男ほど、くどくど回りくどく言います。ダイレクトな言葉ではなく、何気ない腕の引 張り や、壁ドンや、何かで訴えたがります。「ホテル行って、汗流そうか」とダイレクトに言ったら、拒否られるのが目に見える時には、この手が多いですね。自信 過剰な男は、「だったら、俺と寝てみる?」って言えますからね。まぁ、その場合、張り倒されて、お酒をひっかけられても、こういう男は、慣れていますしね (笑)。

修羅場を手柄と考える思考ですかね。(大笑)



バウムテスト活用マニュアル―精神症状と問題行動の評価
ドゥニーズ ドゥ・カスティーラ
金剛出版
2002-02