超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール
田口 佳史
三笠書房
2014-02-27(最後に勝つには、絶対ルールがあるんだ)


こんにちは。

いい仕事を重ねていると、絶対にいい話が舞い込んでくると思い込んでいる人がいる。
無論、懸命で誠実な努力には、それに見合った「対価」が必要だと思う。けれど、世の中は、そんなに甘くない。

誠実を貫いて、懸命に頑張ったとしても、「評価されないものは評価されない。」余計、便利な人だと思われて、沢山の仕事を押し付けられて、潰されるがオチ。

巷には、よく「思考は実現する」と称する本が売られている。実際、思考は実現している。
わたし達は、よりもっと便利な世界を求め、そうして日本の家電はガラパゴスのような進化を遂げた。今やウォシュレットや、防犯カメラは、多数よその国に売ることになっている。

でも、あなたの心の願いは実現しないのはなんでなんだろう。
あなたは、誠実に努力し、いつもそれ以上の仕事をしてのけようとするけれど、それでもあなたが認められないのは何でなのだろうか。もしかして、あなたの思考の実現に向けた「努力」が間違っていたのではないだろうか。

ひらめきや、たわいもないことで、あなたは企画を作る。企画はいつも企画倒れで、結局世の中の評価を得られない。あなたは、自分の人生にも企画を作る。何歳までに結婚し、何歳でどうなって、こんな形でこんな感じと企画を作る。
でも、結局は、あなたは企画通りに自分の人生を進めることができただろうか。

進められたとして、失ったものが多い事に気が付くだろう。進めなかったら、失うモノの大きさにおののいて進めなかったんだろう。

結局、人生は、何を得て、何を捨てるか、その結果、余計なものが、想定外に発生するイベントである。
楽しく、あれこれ考えていた人ほど、余計にその中にはまってしまう。気楽にしていればいたほど、老後への不安が大変に募る。

思考に沿って道を進めるにあたって、捨てるもの、失うモノが出るのは当たり前である。しかし、あなたが、何を一番重要視するかによって、色々な選択肢が目の前に現れてくる。あなたが選べば、道はまた傾き、あなたが選べば、また道は傾く、そうして、あなた本来の望みとは遠くなっていくのである。
企画も同じことで、その時代のニーズに合っているか、そして誰がどれくらいそれを欲しがるか、どんな風にして売り出せばいいか、そんなリサーチや分析を重ねて行かないと、昨今は物が売れない。

あなたが、ただ単に思い付きで、これ売れると感じても、それは、あなたの妄想にしかすぎないだろう。

プライオリティをつけて目標に進んでいくのが必要だが、しかし、この世は誘惑が多く、人々は沢山の情けや色々に絡められて、結局は進めない。

あなたの妄想が、現実になる日はいつになるだろうか。それまで、あなたは、妄想だけを抱えて生きていくつもりか。そして、誠実であると自分を高く評価し、誠実であれば、自分は認められると、錦の御旗を振り続けるのだろうか。

売り方や、売れ線、沢山の分析をこなさなければ、ものもあなたの技術も売れない。

もし、面接で落ちまくって、もし、企画が通らず何もできない状態の時、少し考えて欲しいと思う。今のあなたに足さなくてはならないものは、なんなのだろうか。そして、思考を実現するのに必要なモノは何か。

きっと、宗教やマルチ等の販売にすがるのではなく、あなたに必要とされる答えがあるはずである。それを導き出さなくてはならないのが、あなたのひらめきである。



(努力を捨てた豚は、ただの豚だ)

(わっかんねーんだよ、あんたの説明では。)