こんにちは。
不安な日々が続くと、ひとは必ず躁状態に落ち入る。不安な日々を思うだけで、心が鬱になって塞ぎ込んでしまうからだ。
そうなると、ひとは心の闇を、友人や、優しいひとに暴露始める。
優しいひとは、優しく振る舞うのがお仕事であり、自分の不安が解消できるツールとしてあなたの不安の悩みに寄り添う。しかし、その正体は、支配的なひとだったり、過去のことをいつまでも「してあげた」と言っては、後々無茶を言う。
優しいひとは、あなたの心の隙間にそっと入ってきて、甘い言葉をささやく。
その内に、あなたは、その人から反応を期待し、その人が沢山の病めるひとに優しくして、振り回してくると、あなたの心にこう言うものが発動する。嫉妬と困惑。
その人が相手する沢山の病めるひとへの憎しみや、嫉妬、そういうものを上手に練り合わせて、優しいひとは、あなたと距離を意図的に離したり近づいて、あなたにとってなくてはならないひとになろうとする。
なくてはならないひとになった時、あなたをひとはこう呼ぶ。依存者。
決して自分を見失わない優しいひとは、共依存にも落ち入ることがない。だって、目的は他にあるのだから。やがて、依存者を多数作れば、あなたは優しいひとの立派な信者となる。
その頃には、あなたは、満たされなくて、もっともっとという気分になる。
そうなれば、優しいひとにとってしめたもの。あなたは、優しいひとに、自分の最終救護者を見る。
最終救護者は、人の心が壊れた際、解離性人格障害でもよく現れるのだが、総まとめ的な存在で生まれてくる。これを、欧米でマドンナやマリアと名付けて呼ぶ人がいる。
マリアは、一見優しいひとによく似ている。
欲しい言葉をジャストに与えてくれ、欲しい愛を投げかけて、あなたが犯した罪は、何でも許してくれる。あなたを誰よりも分かってくれて、適度に重くない、あなたが安堵する程度の心配をしてくれる。あなたのずるさも、わがままも全て包み込んでくれる。コンプレックスさえ、見えないように気にしなくて良いと囁き続けて、盲目にさせてくれる。嫌なことはしなくていいよ、嫌なことは聞かなくていいよと囁き続ける。
親以上にあなたにとって救い主である。(まあ、親は全てが出来た人格ではない)
推しに求めるもの全てを持ち合わせている。
しかし、マリアは、本当はあなたの心が作った、窮地に陥ったあなたを救護するものであり、実在するマリアである優しいひとは、実はその足元にも及ばない。
病めるあなたは、実在するマリアを神格化し、マリアなら分かってくれる、マリアなら、マリアならと思いつめる。片時も離れたくない程そばにいたくなる。必要とされたくなる。
しかし、そのマリアの現実の正体は、クズでどうしようも無い稚拙な人間である。知れば知るほど幻滅する。だから、あなたには、現実のマリアを神格化したら、あなたの心に立ち上がる人間の最終救護者システムがある。それが、病み散らかしたあなたに与えられるご褒美的な存在である。
最終救護者のマリアは、あなたにつきっきりで、あなたを癒してくれる。でも、それは、あなたの中の救護者。幻影である。インナーハイヤーセルフとも呼ばれるが、所詮はあなたが望む自分を救ってくれる魔法使いに近い。ただ、このマリアに会ったら、自分が尋常じゃないと認識すべきだ。
決して現実には、そこまで付き合ってくれる寛容なひとはいないし、もしいたら、無言の圧力や無視で振り回されて、振り向いて欲しくてスーパーチャットの金額がどんどん跳ね上がり、お布施や、後々、抜けられない勧誘へと誘われる。
結局、現実のマリアは、人の不幸で、金を稼ぎたい、モノがタダで欲しいだけで、あなたに合わせてくれる、共感のいいねボタンを叩きまくるクズ以下の存在なのだ。聖人君子も金の沙汰次第。
あなたが踏み入る道が誤らないよう、苦言を呈してくれるひとは、あなたにとって鬱陶しい存在だろう。最終救護者のマリアに逢わせてくれるなら、あなたは何でもするだろう。
分かって欲しいのは、友情と愛情を履き間違えないこと。そして、何より、過ぎたる共感に出会ったら、裏があることを知ること。過ぎたる共感に虜になって、マリアが降臨したら、それは、あなたが、自分はメンタルが弱ってることを認識し、非日常にはしゃぐことを止めること。怪しそうになって、下がれない状態まで自分を追い込まないこと。
疎開に行けば、心痛み、買い占めれば、心がはしゃぎ、買えなければ、心が折れる。
それは誰もが同じこと。皆、この現実から目を背けたいと思う構図。
私にも最終救護者はいる。滅多に出ないが、夢にみれば、1番言って欲しいことを言う。現実の正体は、些少なクズだ。貪欲なことに3名ほどいる。(笑)。
それでも、神格化したくなる気持ちもわかるが、自分の中で止めておかないと、他の大切な人も失う。
我が家の、災害の前になると降臨して歩き回るマリアとは違うが、
最終救護者はあなたの心が作る幻影である。マリアに会ったら、自分が疲れ果てたことを認識しよう。
マリアはあなたの中にいて、マリアを時々想うくらいが丁度いい。
最終救護者に依存し始めると、現実とのギャップに驚愕して、戻ってこれない。
たまに甘える程度でいいのだ。
あなたは、現実を生きているのだから。
朋
